IT民工ウィルソンの日々

IT民工として生きていく日々を記録します

パスワードとDOSコマンドのおはなし

IT化の社会では、パスワードの設定の複雑さが要求される。ただし、2023年の日本では、その意識は依然に低い。一部のITシステムでは、パスワードの複雑さより、そのところで働くお客様の便利性が強く求められているため、未だに「123456」などの優しいパスワードが活用されている。これはお客様第一、IT後進国日本の現実!!!マイナンバーカード問題のお話も連想させられる......

 

Nord Securityが調査した2022年日本でよく使われているパスワードのランキング

 

1位 「123456」(1210回)
2位 「password」(926回)
3位 「1234」(921回)
4位 「12345678」(562回)
5位 「akubisa2020」(438回)
6位 「xxxxxx」(406回)
7位 「sakura」(355回)
8位 「303030」(295回)
9位 「12345」(270回)
10位 「123456789」(247回)

 

ソフトウェア試験のため、試験環境を構築することになった。Windowsのユーザパスワードを優しいものに変更しなければならなかった。ただし、会社PCでは、Windowsポリシーに適用されており、8文字以上が要求されるようになっていた。この設定はWindowsのローカルセキュリティポリシー設定画面では「パスワードの長さ」が変更できなくなっていた。

エンジニアにとって、優しいパスワードは時には敵だ!!!今回のことは一つの事例。多くのITシステムでは、10年、20年前のままだ。ただし、開発者側では、その当時の開発環境を維持するのは年々難しくなってきている。この現実を思い出したら悲しくなる!!!

「パスワードの長さ」のポリシー

「パスワードの長さ」のお話に戻るが、いろいろ調べたら、下記の記事を見つけた。GUIで解決できないものはCUIでやってみよう。

 

automationlabo.com

管理者権限でコマンドプロンプトを開き、下記のコマンドを実行したら......

net accounts /minpwlen:0

 

 

「パスワードの長さ」を0に変更できた。ロマンスが感じる。DOSコマンドって古いイメージだけど、強力で凄い。これからも活用していきたいと思う。

 

【メモ】

Windows Serverで遊ぼう | 複雑さの要件を満たす必要があるパスワードを無効にする